24.01.08橿原市今井町
24.01.09(日)昨日は、ヨメさんがご用でお出かけだったので、拙者はのんびり。で、橿原の今井町でもぶらぶらしてみようと出かけた。
途中、久し振りに乾の蕎麦。開店直後の11時半過ぎに行ったら既に10人待ち。一人だったので、途中でお一人様の所へ相席させてくれたのでそう待たずに済み、デリバリィもすぐだったので、機嫌良く食べられた。細めでしっかりした蕎麦。メニューも見ずに、前回同様天おろしぶっかけを食ったけど、あとで考えたら鴨汁という手もあった。次回の楽しみにおいておこう。
今井町は初めて。高木家、今西家、米谷家と回った。どことも凄い梁の立派なお家。今日日、こんな梁材いくらお金を積んでも中々無い。電気もガスもない時代だったので、よく考えられた造りで感心する。概して、夏に過ごしやすいように作られいるそうだ。
でも、行く先々で、「堺の『今井宗久』や茶亭『黄梅庵』は今井から」と聞かされたのには、いささか閉口した。(しかし、決して嫌味な言い方ではなかった。今井町の人々の知性の高さが感じられた。)
途中、「本『豊田』」という立派なお家の向かいに大きな白壁土蔵のような建物があり、表札がないので何だろうと門から窺っていると、中からお爺さんが出てきて声をかけてくれ、中へ入れてくれた。3月オープン予定の「紙半豊田美術館」だそうで、化粧道具などの漆器や刀剣などが既に一部展示されていた。この時も、大きな漆器が持ち込まれたところで、中にはやはり化粧道具らしきものが入っていた。涙形とでもいうのか珍しい形で、また江戸中期から伝わるものということだったが保存状態がとても良く、蒔絵のほか平文(ひょうもん)などの細工もされてい、かなりの品物に見受けた。全て先祖伝来のものだそうだ。見ていると、もう一人お爺さんがやってきた(お二人とも豊田家の関係者)が、お二人とも美術品に相当造詣が深く、ただ金持ちが財にまかせて収集、保存したのではないのは確かだった。また、館内は、松材を使っていてとてもいい香りがしていた。松がこんないい香りがするとは知らなかったが、一抱えではきかないあまりの太さには、香り以上にびっくりした。
それと、前庭に、高さ7~8mもある巨大な樹が植わっていたが、樹種が見たことあるような無いような変な感じがしたので件のお爺さん尋ねてみると、なんと、カイヅカイブキだそうで、そういえばそうだが、こんなでかいのは見たことがなく、驚いた。
先ほどの建物といい、日本人は、江戸時代の方が精神的にも優れていたのを実感する。教養、倫理観等々人の内面的なのものは、江戸期~戦前の人たちの方が断然優れている。デザインだって素晴らしい。
話しは横道に逸れるが、アメリカを主とする連合軍による東京裁判や極めて巧妙かつ狡猾な検閲、公職追放、神道指令、「平和」憲法の押しつけ等々による日本人の精神改悪、また、戦後で国が貧しかったので仕方がなかったということもあるが住宅政策の貧困が核家族化を招き、結果、文化や倫理感の伝承が廃れ子どもの教育、躾けができなくなり、、また一方でテレビなどによる日本人の馬鹿化(とっくの昔に言われた「一億総白痴化」)はほぼ完成している。今からでも遅くはない、戦前の教育に習うべき点はどんどん取り入れるべきだ。国民も政治家も、戦前真っ暗観から早く目覚めるべきだ。あと何年かして戦争経験者がいなくなれば、あの国(複数)は、我が国を強請ろうとしてまたぞろどんな言いがかり、でっち上げを言い出すやら分ったものではない。そのためにもみんな覚醒しなければ……。
あまりに寒かったので、喫茶店「古伊」でホットコーヒー。店は古民家を一部改造したもので店内は中々風情があり、炭火の火鉢やガラス製の鈴などかあって興を添え、まったりした気分を味わえた。加えて、お店の方がとても素敵な方々だったので、リピーターになりそうだ。
なお、 Pは、四条西交差点を北へ入った今井まちなみ交流センター「華甍」の西側にある。(有料)
帰りに明日香へ寄ったら、八釣でロウバイが咲き出していた。
高木家住宅で。(注、今西家住宅は、室内の撮影は禁止されている。)
今西家住宅前で
今西家住宅の庭で。
拙者が入った茶寮「古伊」さん。
↑の店の東隣角にも「古伊」さんがあり、チラッと覗いてみると、どうも両方は中庭でイケイケになっているようだった。
なお、トイレは、↑は和式だったが、こちらのは洋式だそうだ。
生け花のお師匠さん宅前にロウバイが生けられていた。
牛繋ぎの輪 ?
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